2019年公開映画『ジョーカー~JOKER』分析

I saw this movie as the main character, Arthur, not as an evil charisma, but as a man raised by a mother with a narcissistic personality disorder. The first half is in Japanese and the second half is in English. ブログ全体の前半が日本語、後半が英語です。日本語のもくじは、各記事の下にあります。

#13 テレビを見ながら銃を誤射

2019年公開映画『ジョーカー~JOKER』分析

 


The Joker fires the gun that Randall gave him "Joker" Part 012

 

『お母さんのアパートのリビングルーム』とシナリオには書いてありますが、アーサーのアパートがほかにあるわけではありません。

 前にも書きましたが、アパートに関しては、全て「お母さんのアパートMOM'S APARTMENT」となっています。理由は前に書いた通り、母親がアーサーを支配・所有しているということです。

 

 ここでアーサーがテレビを見ながら銃を構えて遊んでいます。楽しそうです。

 いつも母親が座っている椅子…というか、いつも母親が座っている空間に銃を向けます。

 シナリオでは自分の頭にも銃を向けますが、それは映画にはありません。

 映画ではマレーのショーに出ることが決まってから、自分の顎に銃を当てる練習をするのが出てくるようになります。本気で自殺を考え始めた印として、銃を自分に向けました。

 

 映画ではアーサーが踊りながら一人芝居をして楽しんでいますが、それはシナリオにはありません。

 ここをタクシー・ドライバーのオマージュだとおっしゃる方もいらっしゃいますが、タクシー・ドライバーに関しては、次回の記事の後に付け足して書きます。

 

 そしてまた映画にはないシーンがシナリオにありまして、アーサーが日記を書いています。

「なぜランドルは、銃が装填されていると言ってくれなかったんだろう?」

「ぼくは誰かを殺してしまったかもしれなかった」

さらに「ぼくは自分を殺してしまったかもしれなかった」

そして独り言をつぶやきます。

「ぼくは自分を殺すべきだった」

「ぼくは自分を殺すべきだ」

 ここもカットされているので、本気で自殺を考え始めるのはもっと後ということにしたのでしょうか、それとも、装填されていない銃をくれる意味はないだろうということでしょうか。

 

 

 

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