＃１０ 狭い路地の奥で怒りの爆発
2019年公開映画『ジョーカー～JOKER』分析
アーサーが怒りを爆発させているシーンです。
シナリオによると、路地の奥でアーサーが何か、あるいは誰かを激しく蹴っている、となっています。
でも、人を蹴っているわけはないですね。あんなにひどく蹴ったら、人なら死んでしまいます。映像では、アーサーが蹴っているのは粗大ごみのようです。
あとで3人を殺したときにアーサーは変わりますから、それが初めての殺人だったはずです。
ここは、アーサーがただの馬鹿でへらへらしているわけではなくて、自制心があって頑張っているということがわかるシーンです。
誰もいないところまで我慢して、誰にも迷惑がかからないところで怒りを爆発させるしかないなんて、つらいですね。
