#17 ソフィーの訪問
2019年公開映画『ジョーカー~JOKER』分析
The Joker is visited by Sophie Dumond in your apartment "Joker" Part 014
チャイムというか、ジーっ!という音がします。
ドアを開けるとソフィーです。
「今日、わたしを尾行した?」
少しやりとりがあって、アーサーが自分をこう言います。
「ぼくはコメディアンなんだ。ライブを見に来れば?」
「出演日を教えて」
このシーンは妄想です。
オープン・マイクのチラシを見て、このクラブで自分がライブをやっているところにソフィーを誘えたらいいのに…と妄想しているところです。
映画「ジョーカー」US版予告【HD】2019年10月4日(金)公開
ところで、ここでサイコパスについて少し書いておきます。
アーサーをサイコパスだと言うかたが多いようなのですが、わたしはそうは思いません。
そういう方たちは『サイコパスとは、危ないことをする奴』という理解なのではないでしょうか。
確かにアーサーは人を殺しましたし、その後で「平気だった」と言っているので、サイコパスと間違えるのはしかたないのですが、本当のサイコパスは、そういうものではありません。『キング・オブ・コメディ』の主人公ルパート・パプキンはサイコパスです。
実は世間にサイコパスはたくさんいまして、その全員が危ないわけではありませんし、社会性のあるサイコパスは社長さんに多いとよく言われます。
サイコパスについての細かい説明は他のサイトで読んでいただくことにして、ここではわたしの身近にいたサイコパスについて書いてみます。
その人は青年社長で、すっきりとした身なりで、誰にでも好印象をもってもらえる人でした。「ノウハウがなくても農業ができるアプリを開発したから、一口100万円で出資を募っている。今年いっぱいで締め切る」というようなことをよく言っていました。
途中を端折って結果を書きますと、わたしの友人が彼から百何十万という品物を買いましたが、支払いはしたのに現物が来ず。
彼から渡されていた契約書には、何があっても彼を訴えられないための仕掛けがありまして、弁護士もお手上げ。
彼はまったく悪びれず、お金を返してほしいと言う彼女を「非常識だ」と切り捨て、自分は100%幸せオーラでゆるぎませんでした。
この「ゆるがない感じ」がサイコパスです。
自分だけの理論で動いていて、世間の理論は眼中にありません。
初めて会うといい人に見えますが、よく見ると周りには敵がたくさんいて、その敵とは、彼の犠牲者の群れです。
わたしの友人は、わたしがいくら「彼はサイコパスだから」と言っても信じず、「きっとお金を返してくれる」と言い続けていましたが、なんと『サイコパスとは何か』を知らなかったそうで、あるときネットで調べて真っ青になりました。
サイコパスを見たら、何はともあれ逃げるが勝ち。
そのくらい面倒なのがサイコパスです。
もしよく知らないと思ったら、一度ネットで調べてみることをお勧めします。
幸せオーラをまとっているサイコパスに、だまされませんように。