2019年公開映画『ジョーカー~JOKER』分析

I saw this movie as the main character, Arthur, not as an evil charisma, but as a man raised by a mother with a narcissistic personality disorder. The first half is in Japanese and the second half is in English. ブログ全体の前半が日本語、後半が英語です。日本語のもくじは、各記事の下にあります。

#40-1 母親のカルテを読む

2019年公開映画『ジョーカー~JOKER』分析

 


Joker 2019 - Young Penny Scene(QHD)

 

 ペニーが精神科医の面談を受けているシーンをアーサーがイメージで見ます。

 ペニーの顔は殴られた跡があります

 医師が「君は恋人が養子を虐待するのを傍観し、君も殴られた。君の養子は、君の汚いアパートでラジエーターに縛り付けられていた。栄養失調で、無数のアザがあった」

 これに対し、ペニーは自分が養子をとったことも、虐待があったことも、「秘密を守るためにトーマスがでっち上げた」と答えます。

 イメージの中のペニーは、精神異常には見えません。

 そして、この表情は、自己愛性パーソナリティー障害でさえありません。

 まともです。

 

 ここで一つ、注目すべき点があります。

 医師は、記録を読み「ペニーのアパートが汚かった」と言い、ペニーはそれを否定します。 

 そしてシナリオで、ペニーがいいます。

「それは違うわ。わたしのアパートは汚くないわ。部屋はきれいにしているわ」

わざわざこのセリフがあったということは…書類や新聞はデタラメだということです。

  映像でもアーサーとペニーが住んでいたアパートは、貧困層のアパートとは思えないほどきれいに片付いていて、壁もきれいでした。

 生活が荒廃していたはずなのにこのきれいさは、書類をでっち上げだと知らせるためです。

  わざわざ部屋が汚いのきれいのと言及したのは、ペニーの部屋が汚かったと書かれていたカルテ書類一式はでっち上げだったという意味です。

 

 シナリオにだけあるセリフがあります。

 ペニー「あの子は養子じゃないわ。トーマス・ウェインの息子よ。私は彼の家の掃除をしていたの。彼が、私たちの秘密を守るために、でっち上げたのよ」

 医師「君は、君の恋人が養子を何度も虐待するのを傍観しただろう。そして君も殴られた」

 ペニー「彼(恋人)は私にも息子にも何もしていないわ。もう行っていい? わたし、病院は信用していないの」

 

 

 

 

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